こんにちは!ぼくまです!
「会社の福利厚生として持株会があるけど入った方が良いの?」や「とりあえず入っているけど持株会って本当にお得なの?」といった疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
持株会は会社としてのメリットは大きいが従業員としてのメリットはあまりない、といった記事もネットでよく見かけますが、人によっては有用な投資方法です。
今回は持株会で自社株を購入するメリットやデメリットについて、一般的な視点に加えて実際に購入している経験からもご紹介したいと思います!
また、私が自社株を購入している5つの理由を公開します!
私は毎月2万円の自社株を購入していますよ!
持株会とは
持株会は従業員が自社の株を従業員が購入できる制度です。
持株会に加入すると毎月決めた額が給与から天引きされます。
東京証券取引所の調査によると上場企業の9割程度がこの制度を導入しており、制度のある企業の従業員の約4割の人が加入しています。
参考:従業員持株会状況調査結果
自社の株を他社の株と同じように証券会社で買うことはできませんので、自社の株を買う唯一の方法となります。
持株会のメリット
持株会を利用して自社の株を購入すると以下のようなメリットがあります。
- 奨励金をもらえる
- 手軽に株を買える
- 給与から天引きされる
- 通常の株と同様のメリットがある
奨励金をもらえる
持株を買う場合、多くの企業で奨励金が支払われます。
前述した調査によると大体1割弱の奨励金が出る会社が多いようです。
例えば10000円の持株を購入した場合は、自分で払った10000円に奨励金の1000円を追加した11000円分の株を入手することができます。
私の会社も1割ほどの奨励金がでますよ
手軽に株を買える
日本株は基本的に100株単位で取引するため、例えば株価が1000円だった場合は最低10万円を用意する必要があります。
一方、持株は1000円から購入することができますので毎月こつこつ株を買うことができます。
とはいえ、最近はLINE証券やSBIネオモバイル証券など1株から日本株を購入することができるので、あまりメリットとしては大きくないですね。
給与から天引きされる
持株は毎月給与から天引きされるため、自分で購入時期を考えたり証券口座の残高を気にする必要がありません。
考えることが減ることで、本業に集中したりプライベートを充実させる時間に使うことができますね。
定期預金のように考えることもできますね!
通常の株と同様のメリットがある
持株は通常の株と同じように値段が上がった時に売ることで得る利益(キャピタルゲイン)や、保有していることで得られる配当金(インカムゲイン)を得ることができます。
「株は難しくてよくわからない」という人でも気軽にできる投資として、まずは持株から始めてみるのも良いかもしれません。
ただし、後述するように株主優待はもらえないため注意が必要です。
持株会のデメリット
持株会を利用して自社の株を購入すると以下のようなデメリットがあります。
- リスクが集中する
- 株主優待がもらえない
- 売却のタイミングが限られてる
- 通常の株と同様のデメリットがある
リスクが集中する
投資にはリスクがあります。
例えば中国株に投資している人は中国経済が低迷した場合に、不動産に投資している人は不動産価格が暴落した場合に資産を大きく減らしてしまうことになります。
そのようなリスクを減らすために一般的に推奨される方法は投資する対象を分散することです。
分散の仕方には以下のような方法があります。
- 株は米国と日本株の両方に投資する
- 日本株でも複数の会社に投資する
- 株だけではなく不動産も保有する
ここで持株に話を戻すと、会社の業績が良い時は株価は上がり、給料も上がりやすくなります。反対に会社の業績が悪い時は株価は下がり、給与は下がったり最悪の場合リストラということもあります。
つまり持株と自分の仕事の関連性はとても強いため、持株を保有することでリスクが集中する(=分散できていない)状態になってしまいます。
株主優待がもらえない
日本株は銘柄によっては株主優待をもらうことができます。
テレビでも株主優待で生活をしている人が人気になったりもしているので、日本株=株主優待をイメージする人もいるのではないでしょうか。
そんな株主優待ですが、持株では自社の優待をもらうことはできません。
優待目当ての場合は他社の銘柄を購入する必要があります
売却のタイミングが限られてる
株の売買で絶対にやってはいけないことは、会社が外部に公開していない情報をもとに株の売買を行うインサイダー取引です。
持株は自分の会社の株であるため、株を売る際にインサイダー取引とならないように特別な制限がある場合があります。
制限は会社によって違いますが、売却の際に会社に申請しなければならないや、売却の申請をしてから数か月後に売却できるようになる、といった場合があるようです。
通常の株と同様のデメリットがある
持株にも通常の株と同じように元本割れのリスクや、利益に対しての税金がかかるといったデメリットがあります。
「気が付いたら莫大な損益が出ていた」とならないように定期的な情報収集は必要となります。
持株会を利用している5つの理由
上記に挙げた一般的に言われているメリットデメリットに加えて、
実際に持株会を利用している経験から総合的に判断して持株会を利用しています。
特に持株会に入っている大きな理由は5つです。
- 奨励金の利回りが良い
- 自社株が魅力的である
- 自社の動向に詳しくなれる
- 他社の株より情報収集が楽に行える
- リスクの集中はコントロールできる
奨励金の利回りが良い
自社株を購入する一番の理由はやはり奨励金をもらえるためです。
私の会社も平均的な持株会と同様に10%程度の奨励金がもらえます。
日本株の利回りは平均して年2%程度なので、単純計算で他社の株を5年間運用しただけの利益が購入時に得られるということになります。
これだけの高利回りは普通に購入したらありえない水準です。
運用で10%の利益を安定して得るのは普通の株だとかなり大変ですよね…
自社株が魅力的である
自社の株とはいえ日本株であることには変わりがないため他の株と同様のメリットデメリットがあります。
そのため自社の株は客観的に見て魅力的な銘柄かどうかが大切になります。
自社の株が魅力的かどうかわからないという人は、まずは10年後に今の株価より上がっていると思えるかを考えてみるのはどうでしょうか。
いくら自社株だからといって下がり続けていて今後も上がる兆しがない銘柄だった場合は、購入は控えた方が良いかもしれません。
私の場合は自社の株価は安定して右肩上がりで推移しており、「目立たないけど悪くない」程度の印象です。
すごく魅力的!という感じではないですが、購入するには十分なパフォーマンスがあると考えています。
自社の動向に詳しくなれる
自社の株を持っていると株価への意識が高まり自社について調べるようになります。
大きな上げや下げがあった場合は「何があったんだろう」とニュースを調べますし、決算情報も注意深く見ることになります。
このように「どの部署が何をやってどのくらい利益を上げているか」「会社が何を目指しているか」等を知ることは、「経営者の目線」を持つことになります。
経営者の目線を持つことで、普段の業務が会社にとってどのような意味を持つのかを考えるようになるため、業務上の様々な判断を正確に行えるようになります。
直接的なメリットではありませんが、社会人として大きな影響があると思っています。
他社の株より情報収集が楽に行える
自社の情報は普段の業務の中で自然と集まってきます。
例えば特定の家電メーカがどのような製品をだしているか、どういった強みがあるのかを把握することは大変ですが、家電メーカで働いている人なら同期との話や社内広報誌等で製品についての知識が少なからず得られるはずです。
株の売買は企業について網羅的に把握している方が有利ですが、調べればわかる情報でも細かいところまで把握するのは大変です。
一方、自社の情報は自然と集まってくるものもあるので網羅的に把握するのはそこまで苦になりません。
自社株は他社株と比べて情報収集の時間が短くて済むこともメリットです。
ただし自社の情報収集はインサイダー取引にならないように注意してください!
リスクの集中はコントロールできる
デメリットで記載したリスクが集中してしまうという問題に関しては、自社株を購入する金額を増減させることでコントロールが可能で大きなリスクはないと考えています。
私は毎年4月に自分が持っている資産とのバランスを考え、資産のうち自社株が占める割合が大きくなりすぎないように購入金額を調整しています。
まとめ
持株会を利用した自社株の購入は手放しでお得とは言えませんが、人によっては有効な投資方法です。
特に自社株を持つことで自社の動向に詳しくなれる等、ただの資産運用を超えて自身の成長につながるメリットもあります。
自身の資産バランス、自社の成長性、奨励金制度 等、持株会の利用は人によって最適な戦略が変わるため、皆さんもこの機会に持株会の利用について考え直してみてくださいね!
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